
豚ひき肉のうまみに、納豆のコクを重ねた「なっ豚そぼろ」。しょうがとにんにくの香りが食欲をそそり、ごはんにも麺にもよく合います。時間のある日にたっぷり仕込んでおけば、忙しい日の食卓をおいしく助けてくれる頼もしいストックです。納豆料理研究家の夏見奈央子さんにレシピを教えていただきました。

小粒納豆(付属のたれと混ぜておく)……4パック
豚ひき肉……400g
玉ねぎ……1個
オリーブオイル……大さじ2
にんにく……4かけ
しょうが……4かけ
砂糖……小さじ4
しょうゆ……大さじ2
塩こしょう……少々
玉ねぎ、しょうが、にんにくを、それぞれみじん切りにします。

フライパンにオリーブオイル、にんにく、しょうがを入れ、弱火にかけます。
火を強くすると香りが立つ前に焦げてしまうので、ここは急がずオイルに香りを移すようにじっくりと。香ばしい匂いが広がってきたら、次へ進む合図です。
辛い味がお好きな方は、ここで小口切りにした赤唐辛子2本を加えてください。量はお好みに合わせて加減してOK。
香味野菜の香りが立ったら、豚ひき肉を加えて強火に。木べらでほぐしながら、肉の色が変わるまで炒めます。
豚ひき肉は、粗挽きのものを選ぶのがポイント。炒めても肉感がしっかり残り、納豆との一体感が生まれます。

豚ひき肉にしっかり火が通ったら、フライパンを少し傾け、端にたまった脂をキッチンペーパーでしっかりと吸い取ります。
このひと手間で、このあと加える調味料がなじみやすくなり、後味もさっぱりと仕上がります。
砂糖、しょうゆ、塩、こしょうを入れ、みじん切りした玉ねぎを加えます。玉ねぎが透き通り、汁気がなくなるまで炒め合わせます。
水分をきちんと飛ばしておくと味がぼやけず、そぼろらしい、ほろほろとした食感に。

火を止めて粗熱が取れたら、付属のたれと混ぜておいた納豆を加えます。
納豆に含まれる酵素「ナットウキナーゼ」は熱に弱いため、温度が下がってから加えるのがポイント。豆の食感と風味も残り、豚肉のうまみにまろやかなコクを添えてくれます。
納豆の糸を切るように、木べらで底から大きく返しながら混ぜます。豚そぼろと納豆がまんべんなくなじんだら完成です。

最後に、清潔な保存容器に移して冷蔵庫へ。保存の目安は、冷蔵で5日ほどです。食べる分だけを取り分け、軽く温め直していただきます。「ナットウキナーゼ」は熱に弱いため、温めすぎないように注意です。
炊きたてのごはんにたっぷりのせるのはもちろん、うどんや中華麺に合わせても相性バツグン。レタスなどの葉野菜で包んだり、餃子の皮で包んで焼いたりするのもおすすめです。その日の気分に合わせて、手軽に食べ方を変えられる万能レシピです。
アレンジ自在な「なっ豚そぼろ」を、今回は名古屋名物の台湾まぜそば風に。つるりと軽やかなそうめんにコクのあるそぼろがよく絡み、たっぷりのにらとにんにくがガツンと香る、食べ応え満点のスタミナメニューです。
なっ豚そぼろ……160g
そうめん……2束
卵黄……2個
にんにく(みじん切り)……1かけ
にら(小口切り)……2/3束
小ねぎ(小口切り)……適量
刻み海苔……適量
そうめんは袋の表示どおりに茹で、冷水でよく洗ってぬめりを取り、しっかりと水気を切ります。なっ豚そぼろは耐熱容器に入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジ(500W)で30秒ほど温めます。

器にそうめんを半量ずつ盛り、なっ豚そぼろ、卵黄、にんにく、にら、小ねぎ、刻みのりを彩りよくのせたら完成です。
豚肉と納豆のコクに香味野菜の風味が重なり、まろやかな卵黄が全体を包みます。

つるりと軽やかなそうめんも、箸が止まらない満足感のあるひと皿に。手早く済ませたい休日のごはんにもぴったりです。
卵黄をくずし、具材と麺を思いきり混ぜて召し上がれ。
夏見 奈央子
納豆料理研究家