大豆を

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枝豆

夏になると食べたくなる、塩ゆでした緑色の「枝豆」。 この枝豆と「大豆」が、まったく同じ植物だということを知っていますか?
「野菜」としての顔を持つ枝豆と、「穀物(豆類)」としての顔を持つ大豆。ここでは、意外と知られていない2つの関係や、おいしさを逃さないために秒単位で行われている収穫・加工の裏側、そして個性豊かな枝豆の種類について紹介します。

枝豆の正体は「若い大豆」

枝豆は「未成熟な大豆」のことです。畑に種をまいて育てていくと、夏頃に緑色のサヤがつきます。これをこのまま収穫したものが「枝豆」です。
もし、ここで収穫せずにさらに数ヶ月育て続けるとどうなるでしょうか? 秋になり、葉っぱが落ちて、サヤが茶色くカラカラに乾燥します。これが「大豆」です。つまり、収穫するタイミングが違うだけで、同じ植物なのです。

  • 枝豆(夏)

  • 新鮮な「野菜」として食べる。ビタミンCや葉酸が豊富。

  • 大豆(秋)

  • 保存ができる「穀物」として食べる。タンパク質が凝縮されている。

「枝豆から大豆になるまでの軌道をわかりやすく」(ソイメディア)をもとにSOY Mag.編集部が作成

おいしさを守る「タイムリミット」との戦い

枝豆は「お湯を沸かしてから畑に取りに行け」と言われるほど、鮮度が命の野菜です。収穫した瞬間からどんどん甘みやうまみが減っていってしまうのです。そのため、スーパーやコンビニに並ぶ枝豆(特に冷凍枝豆)を作る現場では、ものすごいスピード勝負が行われています。

北海道などの大きな農場では、気温が低い夜中から早朝にかけて収穫を行うことがあります。気温が高い昼間に収穫すると、枝豆の呼吸が激しくなり、蓄えた糖分を使ってしまうからです。おいしさをキープするために、農家さんは皆さんが寝ている間に働いているのです。

収穫された枝豆は、トラックで急いで工場へ運ばれます。工場では、洗浄、選別、加熱(蒸し茹で)、そして急速冷凍までを、なんと収穫から3時間〜4時間以内に終わらせてしまうことも。畑で採れたてのおいしさをそのまま閉じ込めるために、最新の技術とスピードが使われているのです。

実はいろいろ!枝豆図鑑

スーパーでよく見る緑色の枝豆以外にも、日本には400種類以上の品種があると言われています。大きく分けると3つのタイプがあります。

  • 白毛(しろげ)

  • 一般的によく見かける、鮮やかな緑色の枝豆。サヤに白い産毛が生えています。クセがなく、誰にでも愛される味です。

  • 茶豆(ちゃまめ)

  • 東北・北陸地方(山形県の「だだちゃ豆」や新潟県の「黒埼茶豆」など)が有名。豆の薄皮が茶色っぽく、茹でるとトウモロコシのような独特の甘い香りがします。

  • 黒豆(くろまめ)

  • お正月のおせち料理に入っている「黒豆」になる前の状態。サヤの中で黒くなる前に収穫します。粒が大きくて甘みが強く、ホクホクとした濃厚な味が特徴です(「丹波黒」などが有名)。

世界でも “EDAMAME”

かつては日本特有の食べ物だった枝豆ですが、日本食ブームや冷凍技術の進化によって、今では世界中で食べられるようになりました。
英語でもそのまま「EDAMAME(エダマメ)」と呼ばれ、ヘルシーなスナックとして大人気です。海外の人は、さやから豆を「ピュッ」と出して食べるスタイルを、エンターテインメントのように楽しんでいるそうです。

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