大豆を

届ける

もやし

スーパーに行けば、いつでも買える「もやし」。お財布の味方として食卓に並ぶことが多いですが、もやしが何からできているか知っていますか? 実は、もやしは植物の名前ではありません。豆などの種が、芽を出して伸びていく「状態」のことを指す言葉なのです。ここでは、大豆から生まれる「大豆もやし」の魅力や、畑ではなく「工場」で育てられる最先端の栽培方法について紹介します。

もやしは「豆」が変身した姿

「もやし」という名前は、「萌(も)やす(芽を出させる)」という言葉から来ています。植物の種(豆)が、水と温度の力を借りて発芽し、ひょろひょろと茎を伸ばした姿が、私たちが食べているもやしです。

栄養が「進化」する!

面白いのは、豆のときにはなかった栄養が、もやしになると新しく生まれることです。例えば、大豆そのものにはほとんど含まれていない「ビタミンC」が、発芽して「もやし」になると一気に作られます。さらに、疲れをとると言われる「アスパラギン酸」なども増えます。もやしは、豆の栄養と野菜の栄養の両方をあわせ持つ、ハイブリッドな野菜なのです。

もやしの3つの種類

一般的に売られているもやしには、大きく分けて3つの種類があります。使われている「豆」が違うのです。

  • 緑豆(りょくとう)もやし

  • 日本で一番多く売られている(約9割)のがこれ。春雨の原料にもなる「緑豆」から作られます。太くてシャキシャキしていて、クセがないのが特徴です。

  • 黒豆(ブラックマッペ)もやし

  • 黒い豆から作られます。細長くて水分が少なく、炒めてもベチャッとなりにくいのが特徴。焼きそばやお好み焼きによく合います。

  • 大豆もやし(豆もやし)

  • これが大豆から作られたもやしです! 先端に黄色くて大きな「豆」がついたままなのが特徴。豆のコリコリとした食感と、大豆のうまみが濃厚です。韓国料理の「ナムル」やスープによく使われます。

もやしの栄養成分(100gあたり)


緑豆もやし

黒豆もやし

大豆もやし

エネルギー

15kcal

17kcal

29kcal

たんぱく質

1.2g

1.4g

2.9g

カリウム

69mg

65mg

160mg

塩分

0g

0g

0g

「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにSOY Mag.編集部が作成

畑じゃない? もやしは「工場」で育つ

もやしは、他の野菜のように太陽の下の畑で育つわけではありません。清潔な「工場(植物工場)」の中で、徹底的に管理されて育てられています。

きれいに洗った豆を、温かいお湯につけます。こうすると豆が「春が来た!」と勘違いして、発芽のスイッチが入ります。

ここがポイントです。もやしは真っ暗な部屋で育てます。もし光を当ててしまうと、光合成をして緑色になり、曲がりくねったり、伸びられなくなってしまいます。 白くて柔らかいもやしにするために、光を遮断した部屋で、きれいな水をかけながら育てます。

成長のスピードは驚くほど速く、種まきから1週間〜10日ほどで収穫できます。 天候に関係なく、工場の中で毎日安定して作ることができるから、もやしはいつでも安くて新鮮なのです。

大豆もやしだけのパワー

普通のもやし(緑豆もやし)と比べて、大豆からできた「大豆もやし」には特別なパワーがあります。

  • 大豆イソフラボン

  • 大豆に含まれる成分で、女性の健康や美容をサポートしてくれます。これは緑豆もやしには含まれていません。

  • 豊富なミネラル

  • カルシウムやカリウムなどのミネラルも、他のもやしより多く含まれています。

  • GABA(ギャバ)

  • 気持ちを落ち着かせると言われる成分。大豆が発芽するときにたくさん作られます。

大豆もやしのおいしい茹で方

大豆もやしには大きな「豆」がついているので、普通のもやしよりも少し長めに加熱するのがポイントです。
お鍋にお水と塩、そして大豆もやしを入れてから火にかけ、フタをして蒸し煮にします(水から茹でるのがコツ!)。沸騰してから弱火で3〜5分ほど。こうすると、豆までふっくら、大豆のうまみたっぷりの茹で上がりになりますよ。

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