大豆を
届ける

スーパーやコンビニで「大豆ミート」や「ソイミート」という言葉を見かけませんか? ハンバーグや唐揚げに使われているけれど、原料はなんと植物の「大豆」です。肉の代替品と侮ってはいけません。実は、健康な体づくりにはもちろん、地球環境を守るためにも注目されている「第4のお肉」なのです。ここでは、大豆ミートのすごさから、製造工程まで、その秘密に迫ります。

大豆ミートとは、大豆のタンパク質を繊維状に加工して、肉のような食感や形にした食品のことです。
「畑の肉」と呼ばれる大豆の実力を最大限に引き出した食材で、牛肉、豚肉、鶏肉に次ぐ「第4のお肉」として世界中で注目されています。
なぜ今、注目されているのでしょうか。ただのブームではなく、地球規模の大きな理由があります。
牛などの家畜を育てるには、たくさんの水やエサ、広い土地が必要です。また、牛のゲップには地球温暖化の原因になるガス(メタンガス)が含まれています。 植物である大豆ミートは、お肉に比べて育てるための水や土地が少なくて済み、環境への負担がとても少ないのです。
世界中の人口が増え続けているため、将来、肉が足りなくなるかもしれないと言われています。大豆は比較的短い期間でたくさん育てられるため、未来の私たちの食卓を支えるヒーローとして期待されています。
大豆ミートは、畑で収穫した大豆をそのまま固めているわけではありません。その多くは、大豆から「油」を搾り取った後のもの(脱脂大豆)を使って作られています。

大豆には油分がたくさん含まれています。まず大豆を砕いて、サラダ油などの原料になる「大豆油」を搾り取ります。 残った部分は「脱脂大豆(だっしだいず)」と呼ばれ、タンパク質がギュッと詰まっています。

脱脂大豆に熱と圧力を加えながら、特殊な機械(エクストルーダー)を通します。 こうすることで、大豆のタンパク質がお肉のような「繊維(せんい)」の構造に変わります。

お肉のような繊維になったものを、カットして乾燥させます。 こうして、常温で長期間保存できる「乾燥大豆ミート」ができあがります。
※最近では、乾燥させずにそのまま料理に使える「レトルトタイプ」や「冷凍タイプ」も増えています。
大豆ミートには、作りたい料理に合わせていろいろな形があります。
ミンチタイプ(ひき肉風)
パラパラとしたそぼろ状です。ハンバーグ、ミートソース、麻婆豆腐、キーマカレーなどにぴったり。初心者でも使いやすいタイプです。
フィレタイプ(薄切り肉風)
豚肉の薄切りのような形です。生姜焼きや野菜炒め、回鍋肉などにおすすめです。
ブロックタイプ(かたまり肉風)
鶏肉のようなゴロッとした形です。唐揚げや酢豚、カレーの具として使うと、食べごたえ抜群です。
植物由来の大豆ミートですが、肉に負けない栄養を摂ることができます。
高タンパク質
肉と同じくらい良質なタンパク質が含まれています。アミノ酸スコアという栄養の点数も、肉と同じ100点満点です。
低脂質&コレステロールゼロ
作る過程で油を取り除いているため、肉に比べてカロリーや脂質が低く、コレステロールが含まれていません。ダイエット中の人や、スポーツをする人の体づくりに最適です。
食物繊維がたっぷり
ここが最大の違いです。肉には食物繊維は含まれていませんが、大豆ミートにはキャベツの数倍もの食物繊維が含まれています。お腹の調子を整える効果も期待できます。
大豆ミート(繊維状大豆たんぱく)
牛肉(かたロース、脂身付き)
豚肉(かたロース、脂身付き)
鶏むね肉(皮つき)
エネルギー
(カロリー)
122kcal
380kcal
237kcal
229kcal
たんぱく質
19.7g
13.8g
17.1g
19.5g
脂質
1.7g
37.4g
19.2g
17.2g
炭水化物
8.4g
0.2g
0.1g
0g
食物繊維
1.9g
0g
0g
0g
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにSOY Mag.編集部が作成
乾燥タイプの大豆ミートを使うときは、お湯で戻したあとに「水洗い」をして、しっかりと「水気を絞る」のがポイントです! こうすることで、大豆特有の香りが抑えられ、調味料の味が染み込みやすくなり、まるでお肉のようなおいしさに変身します。

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