大豆を

つくる

大豆はどのように栽培されているか

私たちが普段食べている国産大豆。その多くが、実は「田んぼ」で育てられていることを知っていますか?お米を作る水田を、一年おきや数年おきに畑として使い、大豆や麦を育てる「輪作(りんさく)」という方法が、日本の農業では一般的です。広大な畑でのプロの農家さんの仕事。種まきから収穫まで、大豆がどのように育てられているのか、その裏側を紹介します。

栽培スケジュール

大豆の栽培は、地域や品種によって時期が異なりますが、一般的には初夏に種をまき、秋から冬にかけて収穫します。

5月〜7月:種まき(播種・はしゅ) 梅雨の時期や、麦の収穫が終わった後に種をまきます。

7月〜9月:すくすく育つ(生育期・開花期) 暑い夏にぐんぐん育ち、小さくて可愛らしい花を咲かせます。

10月〜12月:収穫(しゅうかく) 葉が落ちて茶色くなり、カラカラに乾いたら収穫の合図です。

さまざまなプロの工夫

大切な「排水(水はけ)」対策

プロの大豆作りで一番大切なのは、実は「土の準備」です。日本の大豆の多くは、もともと水を溜めるようにできている「水田」で作られます。しかし、大豆は水が必要な一方で、発芽の時期に水につかりすぎると腐ってしまうという、少しデリケートな性質を持っています。
そのため農家さんは、畑の周りに溝を掘ったり(明渠・めいきょ)、土の中に水が抜ける通り道を作ったり(暗渠・あんきょ)して、雨水がたまらないようにしっかりと「水はけ」を良くしてから種をまきます。

「中耕・培土(ちゅうこう・ばいど)」

種をまいて芽が出たら終わりではありません。大豆が膝くらいの高さに育った頃、トラクターなどの機械を使って大切な作業を行います。それが「中耕・培土」です。

  • 中耕(ちゅうこう)

  • 大豆と大豆の間の土を軽く耕して空気を含ませます。こうすることで、雑草を取り除き、大豆の根っこが元気に伸びるのを助けます。

  • 培土(ばいど)

  • 耕した土を、大豆の株元(茎の根元)に寄せ集めて盛り上げます。こうすると、根元が安定して、台風などの強い風が来ても倒れにくくなります。

    この作業をタイミングよく行うことが、たくさんの大豆を収穫するためのプロのテクニックなのです。

    「コンバイン」で一気に収穫!

    秋が深まり、葉っぱがすべて落ちて、茎やサヤが茶色く乾燥してきたら収穫の時です。 サヤを振ると「カラカラ」と乾いた音がするのが目安です。
    広い畑での収穫には、「汎用コンバイン」という大きな機械が大活躍します。バリカンで散髪するように大豆を刈り取り、機械の中で「豆」と「茎やサヤ」を自動的に分けてくれます。
収穫された大豆は、乾燥施設に運ばれて水分を調整し、大きさや形を選別されて、出荷されていきます。

    自分でもできる大豆栽培

    広い畑がなくても大丈夫!ベランダのプランターで手軽に始められる大豆の育て方を紹介します。鳥よけのコツや水やりのポイントなど、初心者でも失敗しない自家製大豆の栽培法です。

    大豆と土

    昔から「大豆を作ると、その土地が元気になる」と言われています。その秘密は、大豆の根っこに住んでいる「根粒菌(こんりゅうきん)」という小さな微生物。根粒菌は、空気中のチッ素(植物の栄養)を取り込んで大豆にプレゼントしてくれるだけでなく、その栄養を土の中にも残してくれます。
    だから、大豆を育てた後の畑でお米や麦を作ると、肥料が少なくてもよく育つのです。大豆は、自然の力で農業を支える、サステナブル(持続可能)な作物なんですね。

    大豆を食べることは、日本の田んぼを元気に保つ「輪作」のサイクルを応援することにも繋がります 。
    美味しく食べて、土地も元気になる。そんな素敵な循環に、あなたも今日から参加してみませんか。