大豆を
届ける

そのまま飲んでも、コーヒーに入れてもおいしい「豆乳」。最近は様々な味のものが売られていて、コンビニやスーパーでもよく見かけます。「大豆からできている」ことは知っていても、どのようにあのサラサラの液体になるのか知っていますか? 実は、工場では「おいしくするための特別な工夫」がたくさん行われています。ここでは、豆乳ができるまでの工程と、自分に合った豆乳の選び方を紹介します。

豆乳作りは、豆腐作りと途中までよく似ています。しかし、飲みやすくするために、工場ならではのハイテクな技術が使われています。

きれいに洗った大豆を、タンクの中で水につけます。水を吸った大豆は、元の2倍くらいの大きさに膨らみます。

水を吸った大豆を細かくすりつぶしてドロドロにします(これを「呉(ご)」といいます)。 昔の豆乳は「青臭い」と言われていましたが、最近の豆乳はおいしいですよね? その秘密は、ここで「熱いお湯」を使ってすりつぶしているから。大豆には青臭さの原因になる「酵素(こうそ)」が含まれていますが、熱を加えることでその酵素の働きを止め、嫌なニオイが出ないようにしているのです。

すりつぶしたものを釜で煮込みます。加熱することで殺菌し、大豆の栄養を引き出します。その後、遠心分離機(えんしんぶんりき)という機械でグルグル回し、「豆乳(液体)」と「おから(固体)」に分けます。

搾りたての豆乳は、まだ少しザラザラしていたり、成分にムラがあったりします。そこで、高い圧力をかけて粒子を細かく砕き、牛乳のように口当たりをなめらかにします(均質化)。その後、無菌の部屋でパック詰めされて完成です。
スーパーの豆乳売り場に行くと、「無調整豆乳」と「調製豆乳」、そして「豆乳飲料」という3つの種類があることに気づくはずです。これは、JAS(日本農林規格)というルールで決まっています。
無調整豆乳(むちょうせいとうにゅう)
原材料は「大豆と水」だけ。大豆固形分(大豆の成分)が8%以上の濃いものです。大豆そのものの味がするので、料理に使うなど、大豆の味をしっかり楽しみたい人向けです。
調製豆乳(ちょうせいとうにゅう)
無調整豆乳に、少しだけ砂糖や塩、植物油などを加えて、飲みやすく味を整えたもの。大豆固形分は6%以上です。牛乳に近い感覚でゴクゴク飲めるので、初めての人におすすめです。
豆乳飲料(とうにゅういんりょう)
果汁や紅茶、コーヒーなどで味付けをしたもの。ジュース感覚で飲めるので、大豆の風味が苦手な人や、おやつ代わりにピッタリです。

「毎日の豆乳が血糖値を改善する!豆乳と血糖値の関係について知ろう」(Dr.ともこの糖尿病ラボ)をもとにSOY Mag.編集部が作成
豆乳は「飲む大豆」と言われるほど、大豆の栄養がギュッと詰まっています。牛乳と比べると、カロリーや脂質が低く、コレステロールが含まれていないのが特徴です。代表的な栄養素を紹介します。
大豆タンパク質
体を作るもとになります。牛乳などの動物性タンパク質に比べて、ゆっくり体に吸収されるので、満腹感が続きやすいと言われています。
大豆イソフラボン
女性ホルモンに似た働きをして、体の調子を整えたり、骨の健康を保つのを助けたりします。
レシチン
記憶力を助けると言われている成分です。
鉄分
貧血を予防するために大切な成分。豆乳には牛乳の約60倍もの鉄分が含まれています。
豆乳をお鍋でコトコト温めると、表面に薄い膜が張ることがあります。
これは「湯葉(ゆば)」です。豆乳に含まれるタンパク質と脂肪が、熱によって固まってできたもの。京都や日光などの名物として有名ですが、実は家で豆乳を温めるだけでも簡単に作ることができるのですね。

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